数塾ブログ

勉強の質と量(松任校 高校生館)

こんにちは。
松任校高校生館の橋場です。

さて、今日はよく言われる「勉強の量と質」について少しお話しします。

よく、このセリフは、学習指導を受ける際に聞く言葉なんですが、具体的にはどういうことなのでしょうか。

 

例えば、初めてやるスポーツを想像してみてください。

テレビなどで、一流のスポーツプレイヤーが素晴らしい試合をしているのをじっくりと見たとします。

それだけで、自分も一流のスポーツプレイヤーになれるでしょうか?

それでなれるなら、世の中全員プロプレイヤーになれますよね(笑)

決して、「やり方を理解した」としても、できるとは限らないのです。

 

まずは、素振りなどの基本練習から必要になってきますよね。

それを何度も何度も、しかも毎日欠かすことなくやった後に、練習試合などの試合形式で実践を積んでいくのですよね。

皆さんが今している部活動のことを思い出していただければ、その通りにしていると思います。

 

競技などにもよってきますが、基本プロプレイヤーは基本練習を特に重視しています。

また、当然ながらコンスタントに練習試合やタイム測定など「実戦練習」も行っています。

動き方を学んだとしても、実際に動いてみないと結果は分かりませんから。

 

数学も全く同じなのです。

基本練習(つまりは反復練習)と実践演習(応用力)が両方必要なのです。

そのどちらかがかけていても、成績は向上しません。

自分の成績が上がっていない、と感じる人は、「そのどちらかがかけている」からなのです。

 

ここで、注意して欲しいことが、質と量のバランスです。

基本練習では、「質<量」が重視です。普段、学校の授業で習うようなことがこれに当たります。

意識するのは「時間」です。試合の時にいちいち「基本動作」を意識して動いている人なんていないはずです。

「基本動作」は身にしみついていなければならないものなのです。

ですから、練習するときも、「考えて解ける」ではなく、「意識せずとも解ける」状態にしなくてはならないのです。

学校の傍用問題集を考えながら解いている、では受験レベルの問題なんて、解けるはずがないのです。

 

次に、実践演習では「質>量」です。「なぜこのような解き方をするのか」「ほかにやり方はないのか」

を時間をかけてじっくり考える必要があります。この「考える」ということを1年生のうちから行っておくと、

非常に後半数学の力が伸びてきます。

 

新学期に入った今、もう一度自分の数学の学習の仕方、見直してみませんか?

松任校 高校生館教室長 橋場