こんにちは。数塾の橋場です。
さて、
先日お話しした塾内テストでの話の続きです。
ある生徒が、「先生、何で俺、こんなに計算ミスするんだろ?」
よく聞く言葉です。
ですので、今日は計算ミスについてのお話をします。
計算ミスをする理由はいくつか考えられます。
まずは自分がどんな理由でミスしているかを徹底的に追求し、正すように普段から心掛ける必要があります。
つまり、計算ミスを「凡ミス」と片付けているうちは、「絶対に計算ミスがなくなることはないし、得点上昇も鈍る」ということです。
(ちなみに私は石川県にやってくるまで、「凡ミス」という言葉さえ知りませんでしたww)
受験では、学生が思っているよりはるかに計算ミスが合否に影響します。
受験は自分との戦いではなく他人との戦いです。
誰もが解ける問題を計算ミスで失点して合格圏内に入れるはずがありません。
計算ミスして「しょうがない」「次は注意しよう」などと安易に考える人は、その考え方を根本から改めてください。
受験では計算ミス=即死といっても過言ではないのです。
その中でも、私が今まで見てきた、ありがちな計算ミスの理由を列挙しておきます。
最悪でお話になりません。
やって良いこととダメなことを確認した上で計算するようにしましょう。
中学レベルすら怪しい人が珍しくありません。
この理由での計算ミスは何度でも繰り返すので特に危険です。
そもそも「数学」の学習より「計算手順」の確認を急いで行いましょう。
よく計算ミスをする人に限って暗算したがります。
「筆算が面倒」「暗算のほうが速い」などと安易に考えているのでしょうが、間違えては元も子もありません。
面倒くさがらず、途中過程を記述しましょう。
後からミスを見つけやすくなるというメリットもあります。
「計算は少しでも速く行い、思考に時間を回そう」という考えで、とにかく計算を急ぎすぎて結果間違えてしまうというのはよくあることです。
さらに、同時に2つの処理をしようとすると、必ずミスは起こりやすくなります。
本番では普段以上の慎重さが要求されます。
「絶対に解ける」と思った問題ほど万に1つのミスもしないよう慎重に計算すべきです。
一方で、よくわからない問題はスピードを重視して記述量を稼ぎましょう。
緩急が重要です。計算ミスしない人は、本番では普段よりも慎重にゆっくりと計算しているのです。
国語の記述問題では「次に何を書くか」「どのように論を展開していくか」を常に考えながら記述しているでしょう。
これと同じく、計算途中にもかかわらずその先のことを考えてしまっていると、計算そのものに集中できていなくて計算ミスをしやすくなります。
数学では、計算するときはその計算だけに集中し、思考するときは思考だけに集中するようにしましょう。
最終結果までの見通しが立った瞬間、「後は計算するだけ」と安心して集中力が切れてしまいことで計算ミスをしてしまいがちです。
「計算するときが最も集中すべき時である」という認識を持つようにしましょう。
1とl、6とb、9とq、aとαとd、hとn、uとv、rとγ、wとω、tと+など、形が紛らわしい文字が含まれている計算を行うとき、自分で自分が書いた文字を混同してしまっている人をよく見かけます。
例に挙げたような危険な数字や文字は、特に丁寧に記述しましょう。
アルファベットは筆記体で書くのがオススメです。
数学が得意な人はほとんど計算ミスをしません。
その理由は、そもそも高い計算力を持っているというのもありますが、見直しの意識を高く持っていて、同じ計算を2度3度行い確かめているのです。
ですから、ミスをしないというよりは、仮にミスをしても直ちに気付き修正できるために結果に影響しないのです。
計算が得意な人ほど、得意な計算でのミスを恐怖に感じています。
計算ミスをすることに恐怖を感じていますか?
「計算ミスをしたらその時点で終わりだ」という意識で試験に挑みましょう。
試験中の優先順位や行動が変わってくるはずです。
具体的な対策として計算ミスノートを作成することが極めて有効です。
ミスをするたびにどんなミスをしたのかをノートに書き留めていくのです。
ミスをする人は同じミスを繰り返す傾向があります。
自分が今までどんなミスをしたかを試験前に確認し意識しておくことで、同種の計算が出てきたときにミスを防ぐことが可能になります。
耳の痛い話を謙虚に受け止めて試してみるか、「あ、またあいつ言ってら!」と流すかによって、今後がほんとに変わってきますよ!