数塾ブログ
自己関連付け効果とは、自分と関連づけて情報を処理すると記憶に残りやすくなるという心理効果です。たとえば「誕生日が同じ有名人は誰か?」と聞かれた場合、自分とつながりがある情報なので印象深く、覚えやすくなります。
他にも、「自分の夢や目標」と関連する知識を学ぶ場面を想像してみてください。受験や学校の成績アップが自分の将来の夢に直結していると感じられれば、学ぶ意欲や吸収力が高まります。
情報の整理がスムーズに進む
自分に関係のある情報だと、普段から知っている自分の特徴や経験と結びつけることができます。そのため、頭の中の"ファイル"にスムーズに格納され、必要なときにすぐに取り出せるようになります。
モチベーションが高まる
「自分ごと」として認識すると、自発的に学習しようとする気持ちが強くなります。受験はつい"義務"や"プレッシャー"になりがちですが、自分の夢や将来像につながると理解できると、「自分自身がやりたいことなんだ」と思えるようになります。
学習内容が長期記憶に残りやすい
脳科学的にも、自分に深く関係する記憶は長期間維持されやすいことが知られています。表面的な暗記ではなく、本質的な理解へとつながるため、応用や発展的な問題にも対処しやすくなります。
「将来こんな仕事に就きたい」「○○大学に行きたい」といった具体的な目標を立てることで、その目標を達成するための知識を「自分に関連した大切な情報」として捉えやすくなります。
短期目標:定期テストで80点以上をとる、月に一冊は関連図書を読む など
中長期目標:志望校合格、英検や漢検などの資格取得 など
例えば歴史の勉強であれば、「武将が行った施策を現代に置き換えたら、自分のまわりにどんな影響があるか」と考えてみると、自分と歴史的事象がリンクしやすくなります。数学であれば、「買い物に行ったときの割引計算」や「アルバイトでの時給計算」に置き換えて考えるだけでも、現実のシーンと関連づけることができます。
自分の考えや気づきを大切にしながら、学習内容をまとめるノートを作ってみましょう。
自分の言葉で解説を書き足す
イメージしやすいようにイラストや図を描く
印象に残ったキーワードや自分が感じたことをメモする
「自分の脳内を可視化」することで、自己関連付け効果がより強まります。
学習内容を家族や友人に教える形で解説してみると、強制的に「自分が理解していること」をアウトプットする必要があります。このとき、どう伝えると相手にわかりやすいかを考える過程が"自分の経験・知識"に紐づいてくるため、自己関連付けの効果を活用しやすくなります。
当塾では、生徒それぞれの将来の夢や興味関心を大切にした指導を行っています。定期的に「将来の進路について考える時間」を設けたり、授業の中で「今学んでいるこの内容が将来のどんな場面で役立つか」をお伝えしています。こうすることで、お子さまにとって勉強が"ただの暗記"ではなく、「自分自身の可能性を広げる経験」へと変わっていきます。
自己関連付け効果は「自分と関連づけることで記憶や理解が深まる」心理的効果
目標設定や経験との結びつけ、ノートへのアウトプット、教える行為などで活用できる
生徒一人ひとりが学習内容を"自分ごと"として捉えることが、学習効果の飛躍的な向上につながる
学習塾での勉強は、将来の選択肢を広げるための大切なステップ。ぜひ、自己関連付け効果を活かした学習方法を取り入れ、お子さま自身が"自分の学び"として意欲的に取り組めるよう、私たち数塾も全力でサポートしてまいります。
もし学習方法でお困りのことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。一緒にお子さまの学びをさらに充実させていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。今後も、勉強や進路に役立つ情報をブログでお届けしてまいります。次回もどうぞお楽しみに!