数塾ブログ
お子さんの勉強に対する姿勢を見て、「もっと前向きに取り組んでほしい」と思うことはありませんか? その原因は、「証明マインドセット」と「成長マインドセット」の違いにあるかもしれません。
今回は、お子さんが自ら学び続ける姿勢を育てるための「成長マインドセット」の重要性と、その実践方法をご紹介します。
「自分の能力を証明したい」「頭がいいと思われたい」と考えるマインドセットです。
特徴
自分の能力を固定的に考える
失敗を「才能がない証拠」と捉え、挑戦を避ける
他人と比較し、評価を気にする
難しいことに消極的になる
例えば、お子さんが「どうせ私は数学が苦手だから無理」と言う場合、証明マインドセットの影響かもしれません。
「能力は努力によって成長する」と考えるマインドセットです。
特徴
努力次第でできるようになると考える
失敗を「学びのチャンス」と捉える
昨日の自分と比べて成長を意識する
挑戦することを楽しむ
例えば、「前よりも少し解ける問題が増えた!」と成長を感じることで、学ぶ意欲が高まります。
証明マインドセットのままだと、失敗を恐れて新しいことに挑戦しなくなりがちです。しかし、成長マインドセットを持つことで、「今はできなくても、努力すればできるようになる」と前向きに考えられるようになります。
この考え方を育てることで、
粘り強く学習に取り組める
挑戦する意欲が高まる
失敗を成長の機会と捉えられる
といった良い影響が生まれ、長期的に大きな成果を上げることができます。
NG: 「すごい!100点取れたね!天才だね!」
→ 結果だけをほめると、次に100点を取れなかったときに「自分には才能がない」と思ってしまうことがあります。
OK: 「コツコツ頑張った結果が100点につながったね!努力が実ったね!」
→ 努力の過程を認めることで、「頑張れば成長できる」と思えるようになります。
NG: 「なんでこんなミスをしたの?次は絶対に間違えないで!」
→ 失敗を避けようとして、新しいことに挑戦しにくくなります。
OK: 「どこで間違えたのか、一緒に考えてみよう!次に活かせることがあるかもね。」
→ 失敗を分析し、次につなげる習慣をつけましょう。
「今はできなくても、練習すればできるようになるよ!」
「Not yet(まだできない)」という考え方を取り入れることで、お子さんは「これから成長できる!」と前向きに考えられるようになります。
新しいことに挑戦するのは勇気がいることです。例えば、発表会で人前に立つことを怖がっていたお子さんが、一度チャレンジすることで自信をつけることがあります。また、難しい数学の問題に挑戦し、最初はできなくても少しずつ解けるようになることで達成感を得られることもあります。
「難しそうだけどやってみるね!」と言ったら、「すごいね!挑戦することが大事だよ!」と励ましてあげましょう。
「成長マインドセット」を育てるには、親の声かけがとても重要です。
結果ではなく努力の過程をほめる
失敗を学びの機会にする
「まだできない」ことを強調する
挑戦を応援する
成長マインドセットを持つことで、お子さんは「勉強が楽しい!」と感じやすくなり、自然とやる気が高まります。まずは、小さな成功体験を積み重ねることから始めてみましょう。
ぜひ、今日から意識してみてください!