数塾ブログ

夢と目標と現実

「目標は高いほど良い」とよく耳にします。
しかし、教育心理学では「やればできそうな目標」がベストだと考えられています。
その例として、バンデューラが提唱した自己効力感理論というものがあります。
 
自己効力感理論とは、
期待効果:努力すればいい結果が得られるという期待
効力期待:その努力を本当に実行できるかという自信
の2つがそろってはじめて、意欲的に努力を続けられるというものです。
 
例えば、
「教科書に書いてあることをすべて覚えればテストで100点がとれる」という期待効果があっても、
「自分にはそれを実行できる自信がない」といったように効力期待がなければ、やる気が起きない。
つまり、「努力すれば良い結果が得られる」という期待効果と、
「その努力ならできる自信がある」という効力期待
の持てる目標がベストだということである。
 
とは言え、子ども達には「大きな夢」を描いて欲しいと思っています。
現実ばかり考え、夢を小さくしたりしないで欲しい。
夢は大きく、目標は現実を見てがベストだと考えています。
夢は大きく持て!
そのために、今自分ができることは何か?
それを目標に頑張ろう!
それが最初の夢とは違う結果になってしまっても、
その努力が無駄になることは決してない。
頑張ったこと、努力したことはことは
必ず全て自分の財産になるから。