数塾ブログ

中学、やっぱり3年生から、いや高校生、うん受験生になったら本気出すわ⑨(金沢校)

こんにちは。数塾金沢校の山本です。

最近「社会って暗記科目でしょう?」というお話をされて怒り心頭です。
その暗記が簡単にできるものだったら、みんなもっと点数が良いはずですよね。
それなのになんで「社会が苦手」な人が多く、実際の入試で点数の取り切れない(平均点が他教科に比べて高いとは言えない)状態なのでしょうか。

 

まずそもそも「暗記=簡単」というのがおかしいのです。
本気を出せば1週間に英単語1000個も可能と言えば確かにそうですが、それを実際に達成できる人がどれくらいいるのでしょうか。

たとえがハードすぎるというなら、定期テストレベルに落とし込みましょう。
中間テストや期末テストの点数配分から逆算して、単語を60~80個、記述問題を10問ほど抑えておけば90点以上は確実に取れます。
決して高くないハードルだと思われがちですが、それでも平均点は60点を少し超える程度の学校が多いようです。

 

また「暗記=単語を覚えること」というのもおかしい。

社会ができないという人の「覚えた」は「織田信長」という単語が描けるようになること、もう少し進んでも「本能寺の変で暗殺されたのは?→織田信長」という1問1答を覚えることがゴールです。

社会を得意としている人は「織田信長」という単語に付随して「長篠の戦、鉄砲、武田勝頼、種子島、JAXA、南蛮貿易、ザビエル、宗教革命...」と関連して説明される語を1まとまりのものとして説明ができる状態になっています。
そしてこういった関連付けは覚える際に自分でやるか、誰かに強調して繰り返し伝えてもらわないといけません。

それって頭がいい子の話でしょう?と言われるかもしれませんが、それはつまりちゃんと点数をとれるようにするためにはそういった学習が必要だ、ということです。

 

さらに「覚えれば大丈夫」というのもおかしい。
基本的に人間は忘れる生き物ですから、社会できちんと点数を取り切るためには、適切な学習計画としっかりした学習習慣が必要です。
定期テストを超えて実力テストや模試、入試で点数が取れる子と、定期テストでは点数が取れるのに...となっている子の間には本質的に大きな隔たりがあるのです。

 

ということで「社会は暗記科目(だから簡単/教わらなくても自分でできる)」という考えは、勉強を甘く見過ぎです!社会は暗記科目に限らず、○○くらい自分で/いつからでもできるという過信はやめて、目の前のことに愚直に素直に取り組みましょう。
分からなければ環境や使える手段をうまく使ってくださいね。

金沢校教室長 山本