数塾ブログ
前回は定期テスト後の話をしていましたが、もう少し掘り下げましょう。
テストの目的は点数を通じて学力を評価することです。
実施する学校側は成績をつけなくてはいけないので、最もわかりやすく客観的な指標として便利ですね。
受ける側のみなさんも自分の理解度が可視化され、客観的に学力を知ることができます。
いいですか、前回も言いましたが「客観的に」理解してくださいね。
でも「評価」だけに使うのはとてももったいない。
勉強だけでなく、人生におけるさまざまなものはトライ&エラーがつきものです。
その時に大切なのはきちんと修正ができること。
テストの間違い直し、振り返りももちろん大切ですが、「ダメだった問題を復習して定着度を上げる」ということだけやっていても入試には合格できません。
今年はだめだったからしっかり復習して来年もう一回!いやそれ浪人ですからね。
学力の可視化と理解不足な点の明確化はテストの役割として認識できていると思いますが、それに生活と学習の習慣を確認するということも加えましょう。
例えばテストの結果が良かったとしましょう。
なぜ良かったのかという理由を考えたとき、ワークや課題を繰り返し復習できた、テスト勉強に割く時間が多かった、課題に追われずに学習に臨めていた、はたまたたまたまテストが簡単だった、と色々とあるでしょう。
良かったことは続け、運の要素は省き、悪かったことは改めましょう。
そうして次のテストの準備をまた始めていくのです。
失敗したり点数が悪かったりすることを「バカ」とは言いません。
失敗した理由も考えず、行動も改めず、何度も同じ失敗を繰り返すことを「バカ」と言うんです。
前回5教科で250点、○○がダメだったから反省して今回は300点。さて次はどうしたらいいだろう?
客観的な点数としては良くありませんが、こういう頭のいい子は伸びます。
勉強は成功体験を積む場であると同時に、失敗を経験する機会でもあるのですから、それをうまく活かせるようにしていきたいですね。
金沢校教室長 山本