数塾ブログ
前回は基礎の大切さについてでした。
まあそもそもそれなりに部活動をやってきた人なら、「基礎はちゃんとできている」なんて簡単に言いませんよね。
野球のスイングしかり、サッカーのドリブルしかり、吹奏楽の音程しかり、「基礎が完璧」ってどれだけ凄いことかはすぐに分かるでしょう。
さて、今回は国語の基礎力について話しましょう。
僕は数塾で国語を担当していますが、「やれやれまたか...」と思ってしまうワード第1位は「国語ってセンスだから、やっても上がらないでしょう?」です。
そもそも国語がセンス次第で学力を測る基準にならないのなら、教科にも入試科目にもなりません。
適切な勉強とトレーニングで力がつくから、テストとして成立するんです。
さて、国語の基礎ってなんでしょう?
・助詞や助動詞の意味がとれる
・接続詞がわかる
・指示語がわかる
・十分な語彙力がある
たったこれだけです。
え?
これだけ?
そうです。
これだけです。
国語が難しい、成績が上がらないと言われている理由は答えが一つでないから、問題文との相性があるから等々、いろいろ言われますが、どれも間違いです。
問題文が変わるたびに、考え方や答え方を変えるから、成績が上がらないんです。
世の中の文章の全部が全部ではありませんが、現代文で出題される問題は論理的に読む・書く力があるかを判断するために出題されています。
「大学入学時に論文を正しく読む・書く能力があるか」と言い換えてもいいでしょう。
ですから文章には万人に伝える/伝わるようなルールが必要です。
そしてそのルールこそが先に挙げた4つです。これを遵守することを心がけてください。
ルールに従って読まないから解けないんです。数学や理科の問題にある条件文を無視して解くようなもので、そんな学習ではいくらやっても力はつきません。
基礎練習は正しいフォームで、繰り返し取り組むことが大切ですからね。
しかしそもそもルールの内容が分からない人にとって独学が難しいでしょう。
勉強しても成績が上がらない理由はそのあたりにあるかもしれません。
そんな時は参考書や学校、塾などの学習環境をうまく活用してください。
金沢校教室長 山本