数塾ブログ
メタ認知って本当に大事、というお話を前回していました。
おそらく教育に携わる方は大なり小なり納得をいただける内容だったと思うのですが、保護者の方には「そんな大それたことじゃないんじゃない?」とか、「うちの子は勉強ばかりさせるつもりはないから、そこまでやらなくてもいいかなぁ...」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
ほとんどの場合「部活動も頑張ってほしい」「勉強だけになってほしくない」というお話しをされます。
ちょっとお話しが食い違ってしまいがちなので、今回はその辺のすり合わせをしていきましょう。
要するに学習におけるメタ認知とは
① 今の自分はどんな実力があるのか
② 何が、どれくらいできる/できないのか。
③ それらは自分の今の活動においてどのような意味を持つのか。
④ 改善すべき点はなにか。
⑤ どのようにすればその課題が解決できるのか。
⑥ 実際に取り組んでみて、その効用はどうだったか。
⑦ 一連の思考・行動・結果おける学びは何か。
⑧ 結果をふまえて、何が活かせるか/反省だったか。
といった考えができるだけズレなくできる能力のことです。
勉強にしろ、部活動にしろ、がむしゃらに量をこなす必要は確かにあります。
圧倒的な練習量によって支えられるものはたくさんありますからね。それと同時に質の追及も大切です。
「デキる子」ほど自然と上記のような思考プロセスを踏んでいるものです。
塾がやってるブログですから内容が勉強に偏りがちですが、勉強でもスポーツでも、どんな活動でも努力の本質は変わらないと考えています。
自分の目標達成に必要なことを、自分にあった形で、全力で取り組めるような人物に成長してくれれば、その過程はどのようなものでも構わないでしょう。
なにせ危険なのは日常の活動を「なんとなくやってる」状態です。
目的意識もなくただダラダラと生活していると、勉強だけでなくいろいろな部分で同世代に差をつけられてしまいます。
個性が尊ばれる時代ではありますが、周囲ができることが当たり前にできたうえで、それでも見えてくる他者との違いを個性というのです。
それは普遍的な学力や思考力が軽んじられることではありません。
学校活動を通してちゃんと「考える」ことのできる人物になるために、メタ認知能力は絶対に必要でしょう。
金沢校教室長 山本