数塾ブログ

勉強したとはいうけれど②(金沢校)

さて、前回の続きです。
2つ目は「どのように」勉強したかに問題がある場合。
成績の良い子の「勉強した」は以下の内容すべてをふまえています。
① 問題を解く
② 模範解答を見て〇か×かを確認する。
③ 正誤だけでなく解答の指針や原理までを考える
④ わからなければ質問し、解決する
⑤ もう一度自分で解いてみて、できるかどうか確認する。できなければ③へ戻る。
 
では成績が伸びない子の「勉強した」はどうかというと
① 問題を解く
② 模範解答を見て〇か×かを確認し、×なら模範解答をうつす。
 
違いは一目瞭然です。
成績が良い子は
「なぜ解けなかったか」
「どうすれば解けるようになるのか」
「本当に解けるようになっているのか」
までを「勉強」だと考えているのに対し、
成績の伸びない子はいわゆる
「答えあわせ」
が「勉強」だと勘違いしています。
ノートは真っ赤で、しかも式の意味を聞いてもよくわかっていないと後者の可能性が高いですね。
 
お子様に勉強の様子を聞いて
「模範解答を見たらわかった」
「先生に聞いたらわかった」
というワードが出たら危険信号です。
このワードの後ろには
「だからもう解き直しをしなくても大丈夫、できるようになっているはずだから」
という言葉が続くからです。
 
いずれの場合も「(自分の普段と比べて)勉強した」だけで、自己満足に陥っていることに気づけていません。
時には「『ぼくはこれだけ頑張ってきました、だから合格させてください』と言って合格する学校があるならそれでいいんだけどね」と伝えます。
評価とは自分で下すものでなく、他人からうけるものです。
厳しい言い方ですが、受験は絶対評価でなく相対評価ですから、たとえ自分が80点をとっても他が90点なら不合格です。
自分の目標に見合った「結果」を出せないなら、その勉強方法は変えていかなくてはなりません。
 
ただ幸いというか、高校入試なら泉丘や金大附属、大学入試なら医学部などの難関学部・大学を除いた場合の合格者平均は60~70%の得点率の学校がほとんどです。
8割以上を安定的にとれるなら、十分よくやれていると思っていいでしょう。
 
まず目標は80点、ここに到達できる勉強量と方法をしっかり身につけましょうね。
 
金沢校 山本