数塾ブログ

大学入試の流行(野々市校)

皆さん、流行には敏感ですか?

普段生活していると、ファッションや食べ物、曲などといったもので今流行っているものがあると思います。

話題になるものもありますね。昨年だとオリンピック!

 

実は大学入試にもブームがあるのって聞いたことありますか?

私は授業中によく話しているのですが、大学入試にもブームはあります。

今回は、数学の最近の"流行"について取り上げたいと思います。

例としては、今年(2022年実施)は立命館大学がオリンピック関係の問題を、昨年(2021年実施)は、ソーシャルディスタンス関連の問題を東京、慶應、龍谷、東洋大学などで出題されました。

今年(2022年実施)の全国ほぼすべての数学の問題を解いていると、ある傾向が見えてきました。

 

【今年は「整数」と「複素数平面」の問題が多い!!】

 

「整数」は、今年(2022年)の指導要領改訂により「整数の性質」という大項目ではなく、「数学と人間の活動」という単元になりました。

しかし、「整数」は依然として学力を測るとても良い単元ですので、今後とも(特に難関校では)出題されていくでしょう。

指導要領改訂により「整数の性質」という大項目がなくなったということがあったので出題が増えたのではないかと予想されます。

 

数IIIの「複素数平面」は近年、指導要領改訂当時(2012年)と比べると頻繁に出題されるようになりました。
大学によっては5題中2題が「複素数平面」の問題のところも!

以前まではどちらかというと「微分・積分」が大半を占めており(大学によっては4題中3題出題のところも)、「複素数平面」は1題程度しか出ない大学がほとんどでした。

なので、『まずは「微分・積分」をしっかりと押さえてから「複素数平面」をやれば良いんだ!』と言われてきたかもしれません。

しかし、今はそうは言ってはいられません。
「複素数平面」"も"しっかりと押さえなければならないのです。

 

これらを踏まえると、今年度の入試では「ベクトル」がより一層多く出題されるのではないかと私は思います。
また、「データの分析」も2次試験で見かけることが多くなるのではないでしょうか。

 

対策として、習った範囲はその都度しっかりと押さえていくことです。
毎日少しずつでも良いので、その日習ったことは復習し、次の授業のときにはきれいさっぱり忘れている、ということがないようにすることです。

また、夏休みや冬休みといった長期休みに前学期の復習をして、定着させることが重要です。

受験生になってからで良いや、と後回しにしないでください!!


野々市校教室長 坪井