こんにちは。
金沢市・野々市市・白山市の学習塾、数塾松任ICT館の橋場です。
さて、昨日の続きのブログとなります。
今日は、逃げ癖をつけないためにはどうするのかについてお話しします。
- 少し先の自分を考えてみること
「嫌だな」と思うことはよくあります。それはその時の感情であり、気持ちであります。
感情というのは、行動するためのエネルギーになりますので、「嫌」という感情は、「そのものから遠ざかりたい」というエネルギーになりますので、「逃げる」という行動は感情そのままに行動するならば正しい行動になります。
しかしながら、「自分の課題」ならば、そのときの感情に流されることなく、どのように向き合っていくのかを自分で考える必要があります。
そういったときは、自分の感情を整えてから
- 今嫌なことは何か
- それをその方法以外で解決する方法はあるのか
- このことについては、今すぐに取り組まなくても他のことを終わらせてからの方がうまくいく
といったことを想像してみます。きっと何かヒントが得られるはずです。
こういった負の感情と向き合って考えてみる力は赤ちゃんにはありません。
赤ちゃんは感情のままに泣いたり笑ったりしますから。
これと向き合えることは自分自身が成長した証でもあるのです。
一度、近い未来を想像して今のままで行くと1か月後の自分はどうなっているのか、それは自分の目標やなりたい姿に対して同じ方向を向いているのかを考えてみるのは、非常に良いことだと思います。
- ヒトには自分の課題と向き合える勇気を誰もが持っている
行動生理学の面からみると、人の感情(ストレス)への反応は次の順番で起こりやすいとされています。
取り組む→逃げる→ひきこもる・現実逃避をする
ほとんどの人は、問題に対してまず「取り組もうとする」とされています。
でも、自分が無理だと思った瞬間に逃げる行動へと移します。
そして、逃げても無理な場合は引きこもることになります。
引きこもってしまうと、誰かからの適切なサポートなしではもとには戻れなくなります。
ただ「嫌なことから逃げるな」だけを繰り返してしまうと、逃げられなくなり「引きこもってしまう」に陥ります。
であるならば「逃げる」という選択肢は持っておかないといけません。
しかし、実はこの行動パターンは使う頻度が多いものから優先して強化されていくといわれています。
ですから、嫌なことから「逃げる」を繰り返していくと、人は考えることをせずに「逃げる」選択を最初に無意識にしてしまうのです。
おそらく「勉強をしたくない」→「やらない」という無意識の選択が子供には当てはまるのかもしれません。
そして更にまずいこととして、「逃げる」を繰り返しているヒトは、「何かをして上手くいった」という体験が少ないですから、逃げることができなくなるととたんに「ひきこもる」方へベクトルを向けていくのです。
- 嫌なことから逃げる前に考える癖をつける
そういったことから、逃げ癖をつけないためには、「逃げてもいいもの」と「逃げてはいけないもの」の仕分けがしっかりできるようになることが大事です。
瞬間的に「嫌だな」と思ったものから感情に任せて逃げるのではなく、その負の感情が起こる原因は何なのかを紐解いていくことが大事なのです。
今の子供たちは我々大人の世代よりも「やること」の量が格段に増えています。
勉強や塾、部活に習い事、学校から要求される「やること」も多いですし、ゲームやyoutube、SNSなど「やりたいこと」も多くなっています。
その傾向は将来どんどん増えていくことでしょう。
そんな時代だからこそ、自分の好き嫌いを大事にしながらも、いかに自分の嫌なこととどう向き合っていくかを決める「自分自身の決断力」が必要になっていきますね。
何年か先の受験のことを話をしてもほとんどの子どもには刺さらないでしょう。ですので、1か月後、1週間後の自分を想像したときに、その選択が正しいのか正しくないのかを問うてみるのもいいのかもしれません。